足つぼで腰の不調を撃退しよう!

男性にも女性にも多い腰痛。
お仕事での姿勢が原因になっていることもありますし、お仕事以外での暮らし方が原因になっていることもあります。
ただ、どちらに原因があったとしても、腰の不調を放っておくと生活の中で影響することもありますし、見た目の印象をマイナスにしてしまうことも考えられます。
そこで今回は、簡単に腰の不調を撃退するのに効果的な「足つぼ」について紹介していきます。
1: 腰の不調になぜ足つぼがいいのか
腰の不調なのに、どうして足つぼがいいのでしょうか。
まずあなたに知っておいていただきたいことがあります。
それは、私たちのカラダには筋肉があります。
筋肉の緊張と緩和によって、私たちのカラダは動くことができています。
また、筋肉は筋膜と呼ばれる薄い膜状のものが、筋肉を包んでいます。
そして筋膜に包まれた筋肉は、いくつかの筋肉と重なったり隣り合ったりしながらつながり、私たちのカラダを自由に動かしています。
例えば「足つぼ」のポイントである「足裏」や「足首」周辺の筋肉を見てみると、ふくらはぎや膝の裏側、太股、お尻の部分にある筋肉と連携し、腰の部分にまでつながっています。
外からは見ることができませんが、カラダの内部では筋肉がつながっていますので、足裏や足首周辺の筋肉が緊張状態になってしまうと、つながっているところにも影響が広がり、ふくらはぎ、膝裏、お尻、そして腰の部分の筋肉も緊張しはじめ、最終的に腰痛として感じるようになります。
このような原理を知っていただくとおわかりのとおり、腰の不調だといっても元をたどれば「足裏」「足首」に原因があることが多いのです。
そのため、足つぼをほぐすことができれば、連携している筋肉たちの緊張状態もやわらぎ、腰の不調にも良い影響をもたらすのです。
2: 腰痛の段階で効果が期待できる足つぼとは
仕事や暮らしの中で、腰の不調を感じることが増えてきたなというとき、動けないような状態ではなく、腰痛の段階に効果が期待できる足つぼがあります。
(1)腰痛の初期段階
崑崙(こんろん)と呼ばれる足つぼが良いでしょう。
外側のくるぶしの頂点(骨の高い部分ですね)から、アキレス腱の方へ(後方へ)やさしく指を沿わせていき、アキレス腱に到達したところが「崑崙」と呼ばれる足つぼです。
足首全体をやさしく包むように持ちながら、親指で崑論をやさしく押して刺激を与えましょう。
強すぎると痛みばかりがおこり効果が期待できません。
「イタきもちいい」、そんな力加減で押してみてください。
押す時間は、2~3秒。3分くらいを目安として繰り返し押してみてください。
(2)ぎっくり腰の場合
歯を磨いているときや、顔を洗うとき。
咳やくしゃみをしたとき、突然激痛が起こってしまうことがあります。
これを一般的には「ぎっくり腰」と呼びます。
もし、普段から腰の不調を感じていて、何かの拍子に「ぎっくり腰」になった場合は、焦らず次の足つぼを思い出して使ってみましょう。
「ぎっくり腰」には「中封(ちゅうほう)」と呼ばれる、つま先を上側に反らせ、内側のくるぶしの前側に浮き出てきた腱とくるぶしの間にある足つぼが効果的です。
この足つぼを親指でやさしく3~5秒押して~離して~、を繰り返します。
強すぎる刺激はカラダに負担を与えますので、あくまでも「イタきもちいい」をイメージしてください。
(3)慢性腰痛の場合
慢性化している腰痛の場合、内側のくるぶしの真下にある「照海(しょうかい)」を、親指を使って3~5秒押しましょう。
ただし慢性の腰痛は、コリ固まってしまっている筋肉がありますので、足つぼだけではなく、もみほぐしなども併用しながらカラダ全体を一度リセットし整えてあげることが必要です。
3: 知っておくと便利!足つぼとカラダの関係
足つぼとカラダの関係を知っておきましょう。
これを知っておくと、カラダがあなたへ伝えようとしている不調が、大変わかりやすくなってきます。
(1)基本的な足つぼの考え方
足の裏を見たとき、つま先が頭、かかとが生殖器。つま先からかかとへ向かうのは、上半身から下半身へ向かうのと同じだと言われています。
(2)神経を整える
かかとの真ん中は、不眠症や生殖器の不調、痔や座骨神経痛を整える効果があるとされています。
特に寝付きが良くない方は、かかとの真ん中を押すことで、神経がおだやかに整えられ、いつもより眠気に誘われることも増えてくるでしょう。
(3)内臓を整える
胃や腸、肝臓や腎臓など、内臓に不調を感じる場合には、足裏の中央部分を押すことで効果が期待できるでしょう。
両足ともに、親指側の土踏まずのあたりは「胃」「膵臓」「十二指腸」などに効果があると言われるポイントです。
左足の小指側には「肝臓」、少し下には「腎臓」に効果があると言われているポイントがあります。
この他にも「頭部」「首」「目」などに効果が期待できるポイントもありますので、ぜひお近くにリラクゼーション施設に相談してみてください。
あなたの不調に合わせたポイントと、あなたに適した強さでの押し方を教えてもらいましょう。
4: 暮らしで使える7つの足つぼとその効果
(1)自律神経
大衝(たいしょう)と呼ばれる足つぼがあります。足の甲側、足の親指と人差し指の骨が合流する部分のつぼです。
肝臓や冷え改善、自律神経を整える効果があるといわれています。
(2)捻挫
臨泣(りんきゅう)。
足の甲側、足の薬指と小指の骨が合流する部分のつぼです。
捻挫の症状を緩和したり、女性特有のつらい症状を緩和したりするつぼです。
(3)胃腸
先ほども出てきました。土踏まずの中央付近にあるつぼです。
消化器系の機能を整える効果もあるといわれているので、猛暑の季節にも押しておきたいですね。
(4)むくみ
崑崙(こんろん)。
これも先ほど登場しました。
このつぼは脚の血行を促進しますので、ぜひ覚えておいていただきたい大切なつぼなんです。
老廃物が溜まりやすい脚なので、すこしでも血行を促進することで「むくみ」「筋肉疲労」を解消することが期待できます。
(5)免疫アップ
湧泉(ゆうせん)。
足をグィッと丸めるように曲げてみましょう。
足裏の中央に「くぼみ」があると思います。
ここがつぼです。
このつぼは、腎機能を整えると言われていますので、カラダの中に巡っている老廃物をきれいにしてくれる働きを促進できるでしょう。
免疫アップにも効果が期待できるので、体調管理としても押しておきたいポイントです。
(6)頻尿
内側のくるぶしとアキレス腱の間にある「太谿(たいけい)」。
排尿機能の調整に効果があると言われています。
年齢を重ねることで、トイレが心配になった方におすすめです。
(7)足底腱膜炎
腰から背中までの痛みの緩和に効果的な「僕参(ぼくしん)」。
外側のくるぶしとアキレス腱の間のくぼみがポイントです。
5: まとめ
足つぼを知り、上手に活用することで腰の不調を和らげることができるでしょう。
また、足つぼは腰の不調だけではなく、カラダ全身の不調にも効果があると言われていますので、あなたの気になる部分に効果のあるつぼを理解し、暮らしの中で活用していただきたいと思います。